四万十まるごと博物館とは


1.理念

 四万十川流域(以下「流域」という)には、四万十川方式水処理技術など環境 と共生する新しい技術をはじめ、自然及び生態系の恵みや、素朴な人情、先人が 築き上げてきた歴史や生活文化財、くらしのなかにある自然と人間との共生技術(シ ステム)などの地域資源(以下「地域資源等」という)が豊富に存在し、日本の原 風景ともいえる魅力を備えています。
 一方では、流域の保全に無関心な入り込み観光客の増加や、これに伴う環境へ の負担の増大など、新たな課題も生じつつあります。
 このため、流域全体をフィールド博物館としてイメージしたうえで、流域の地域資源等 をネットワーク化し、保存・育成・展示することにより体験及び学習の素材として 整備するとともに、保全への理解を求め、訪問者が保全に関わることができる 仕組みを構築します。
 また、流域の住民も主体の一部となって地域資源等の掘り起こしや自ら地域外 への情報発信を行い、また他地域からのグリーン(エコ)ツーリズムなどの新しい形態 の観光客や修学旅行グループ、環境保全に関心を持つ団体や行政、学会等の 視察グループなどを迎え入れることができる全く新しい場づくりを目指し、これらの 取組を通じて、流域全体の産官学民の知恵と意欲を結集し、流域の振興と発展に 寄与することを目的としています。

2.保存・育成・展示する情報

 流域の人々の生活と、自然、文化及び社会環境の発達過程を、流域が有する 若しくは流域に存在する価値に着目して、史的に探求し、自然及び生活様式、 技術・社会システム、生活文化財などを現地において「学ぶ場」として保存・ 育成・展示することの観点から、概ね次の分野の情報を保存・育成・展示します。
 なお、分類整理にあたっては、地理情報を考慮し、地域資源等の位置情報も含めるものとします。

(1)歴史・文化・行事(祭礼を含む)
 例えば、遺跡、神楽、伝統芸能、伝統漁法、棚田、祭り、生活文化など
(2)自然・生態系・自然現象・風景・景観
 例えば、動植物、河畔、美林、巨木、滝、農耕地生態系(無農薬・有機肥料栽培、あいがも農法等)、夕日、星空など
(3)生活・くらし・人・産業・食
 例えば、生活の知恵、古老、アユ取り名人、職人、農林漁業、観光、特産品、伝統産業など
(4)循環型技術及びそのシステム
 例えば、四万十川方式、有機資源の堆肥化、間伐材利用の林道整備など
(5)自然土木型技術及びそのシステム
 例えば、近自然工法、木の香る道づくり、どんぐり農園、茅葺き屋根、沈下橋、水車、石垣、遺構、天然素材を使う伝統技術など
(6)上記(1)から(5)までの複合型
 例えば、カヌー、釣り、サイクリング、宿泊及びその供給量、味覚、キャンプ、農業・林業体験、オーナー制度、地域グループ活動、民話・伝承、トイレ(位置・規模)、駐車場(位置・規模)など

3.情報収集の方法

 オープン当初は、「四万十なんでも事典」にある情報、「四万十まるごと博物館調査事業」で現地で収集した流域住民の言葉を一括して入力しました。今後も、まとまった情報が入手される都度、一括して入力をする予定です。
 ただし、ここで取り扱う情報は、その範囲も広く、また、情報の鮮度の要求されるものも少なくありません。そこで、流域住民などから「四万十まるごと博物館特派員(仮称)」や「四万十まるごと博物館学芸員(仮称)」を募り、自身の手で情報を発信していただく予定です。 特派員は、流域の自然やくらしの情報を取材し情報発信していただく方です。学芸員は、2.保存・育成・展示する情報に掲げる特定の分野に詳しい方です。学芸員は、電話・携帯電話・FAX・デジタルカメラのいずれか、本人が最も気軽に情報発信できる方法で情報発信していただきます。学芸員自らが情報発信できない場合には、特派員が取材して情報発信を行います。 なお、特派員や学芸員の方々には必要に応じて、ストリーミング再生可能な動画及び静止画の撮影のできるデジタルカメラを貸与します。
 また、四万十川財団の会員の方々も、保存・育成・展示する情報ごとに設置した掲示板に投稿いただく形で情報発信が可能です。四万十川への思い、訪れたときの思い出を文字や静止画、動画で発信できます。

4.更新履歴

2002.04.01 「四万十なんでも事典」にある情報(392件)、流域住民情報(763件)で仮オープン
2002.08.26 国土地理院からの地図使用承認を得て、本格的にオープン。iモードからも閲覧可能に。
2002.09.03 保存対象の沈下橋(47件)、対象外の沈下橋(1件)、沈下橋以前の橋(1件)の情報を追加
2002.09.04 iモードのjpeg画像対応機種から画像が見えるようにする。
2002.09.05 博物館とは、館内のご案内、初入館者への順路などを整える。
2002.09.10 絞り込み検索を可能にする。
2002.09.12 J-PHONE(J-SH02,J-DN02,J-P02,J-SA02,J-SH03,J-T04,J-P03を除くステーション対応機)に対応。
2002.09.12 au(A3000,C3000,A5000,C5000シリーズのみ)に対応。※
2002.09.17 auのez-web全機種に対応。
2002.09.24 市町村絞込み機能追加(スポット紹介のみ)
2002.10.21 市町村絞込み機能追加(掲示板以外のスポット紹介・歴史・行事で利用可)
2002.10.22 市町村絞込み機能追加(スポット紹介・歴史・行事・掲示板すべて利用可)、掲示板スピードアップ化
2002.10.23 詳細情報表示画面に複数枚の画像表示を可能にする。
2002.10.28 携帯も同じURLで入館可能に。http://shimanto.marugoto.sytes.net
2002.10.31 財団HPにある定点観測の6箇所の沈下橋画像を自動取り込み
2002.11.02 財団のパソコン用HPを携帯用に自動変換表示開始
2002.11.02 スポット紹介にページ移動機能追加
2002.11.06 サーバーを財団に移設して自立運用開始
2002.11.12 検索結果一覧のスポット名以外に画像などをクリックしても詳細表示するように変更
2003.01.20 掲示板高速化、ページ機能不具合調整
2003.02.02 大正町歴史情報入力
2003.02.12 漁具情報入力


5.今後の予定

 平成14年度中に、11個人・3高校・1団体の特派員の養成を行い、保存対象の全沈下橋、大正町の歴史、伝統漁法(漁具)の情報入力を行いました。
 引き続き、平成15年度も特派員のフォロー及び養成や情報の追加をする予定です。

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